LCMサービスの廃棄時に活用したい機器とは

LCMサービスとは

LCMの廃棄をもっと安全に効率良く行いたい

LCM(Life Cycle Management)のサイクルで必ず訪れる廃棄の段。
 LCMサービスを実施されている方は、IT機器内に含まれる記憶媒体の廃棄時にはデータ消去や物理破壊を行い、情報漏えいを防ぐ必要性を熟知されているものと思います。
 しかし、多くの記憶媒体を効率良く、確実に、適切な処理を行うには、人為的なミスを防ぎトラブルを発生させないプロセスを確立させておく必要があり、担当者や作業者は常に神経を集中させ対応しなければならず、負担が大きくなっていきます。 それはもしかしたら、使用している機材の取り扱いが関係しているかもしれません。

 多種多様な記録媒体に合った破壊方法を用意して実施するのが大変!

記憶媒体は近年になってハードディスク(HDD)が主となる時代から、SSDが主となる時代に転換しています。
 廃棄の際に破壊するとしても、HDDとSSDでは記録方法と構造が全く違いますので、同じ方法で破壊したとしたならば記録されているデータが取り出せる状態のままとなってしまうリスクがあります。
 また、LTOやDATなどの磁気テープがバックアップ用途に使われている場合もあり、DVDやUSBメモリなど、用途によって使い分けられる記憶媒体が多種多様に有るため、それらをまとめて廃棄するご依頼があった場合にはそれぞれの記録方式と記録域に合致する破壊方法が行えるよう工具や機材を一通り用意しなければなりません。
 破壊の担当者がノウハウを頭に入れて自主的に対処する方法もあるでしょうが、全員が全て同じように破壊できるようにするには社内のマニュアル化や技術の共有などを要するため、実現のハードルが高いのではないでしょうか。
 また、多数の工具や機材を管理し運用するのも大変です。

消去ライセンス費用が常に発生しライセンス数の管理も大変!

 データ消去を行うソフトウェアは、記憶媒体を1台消去するごとに1ライセンスを消費し、ライセンス料がコストとして発生するのが一般的です。
 運用上では、消費されたライセンスを補充するか、配分し直すなどの処理をする必要があるのでライセンス管理の手間が発生します。場合によっては客先での消去作業中にライセンス数が不足し、困ってしまう事もあるでしょう。事前に予備を用意しておくなど、対策も考えておかなければなりません。
 消去対象のIT機器1台につきソフトウェア機材も1台が必要な場合は、消去対数と同数のソフトウェア機材を事前に用意しなければならず、個数の確保と管理に手間を掛けることにもなるでしょう。例え消去が終わった機器から交換していけるとしても、ある程度のボリュームは必要になることと思います。
 導入するライセンス数に応じて単価が変わるなど不確定な要素も発生するので、費用計算においても面倒さを感じられるのではないでしょうか。

データ消去や破壊を確実に効率良く行える専用の装置があります

 もしも記憶媒体のデータ消去や破壊を効率良く、確実に行うために作られた専用の装置を使用すれば、負担が減らせるのではないでしょうか?
 ややこしい操作や準備の必要がなく、データ消去や破壊に特化した装置は、どなたでも簡単に取り扱え、急いで作業をしてもミスをしないよう考慮されている装置を使用することで、時間短縮と効率向上にもつながることでしょう。

誰でも安全に適切な破壊が行える物理破壊装置

 物理破壊の専用装置は、ドリルを使う際に発生するような危険を防ぐ設計にしており、記憶媒体の破壊に最適化した動作を短時間で行えるため、安全に効率良く破壊が実施できます。
 物理破壊装置の代表機種である創朋製「ストレージパンチャー(StoragePuncher)」シリーズでは、HDD用とSSD用と磁気テープ用で異なる形状のツールを交換し、適切な破壊が簡単に行えるようになっています。HDDは/SSDは/磁気テープはこう破壊するべきと考えるのは不要で、対応するツールを使えば確実かつ安全に、最適な破壊が行えます。
 いずれも記憶媒体に応じた形に破壊ができるように位置合わせが行える方式を採用し、初心者でも間違わない簡単操作を兼ね備えています。
 1台の装置本体があれば、あとは対応するツールをひと揃えするだけですので、様々な機材や工具を用意するのに比べてコンパクトかつシンプルになるため、事前準備や搬送の手間、さらには使用後の機材を保管するスペースも省けます。
 電動式については、手を入れた際に動作しないようにしているのはもちろん、ツールの組み合わせを間違えた場合には動作しないようセンサーによる常時チェックをしており、うっかりミスによるケガや装置破損を防止する安全機構を完備しています。
 破壊時に発生する破片(ゴミ)は、破壊物を載せるトレイに溜まりますので、トレイを取り出した際に捨てれば、装置内から掃き出す手間も無くなります。

ライセンス料を必要としないデータ消去装置

 データ消去の専用装置では、ライセンス料は不要で、装置の金額以外にはコストが発生しないため、消去の台数が増えて使えば使うほど、ソフトウェアと比べてお得になる場合があります。
 データ消去装置の代表機種である創朋製「ジェットイレーサー(JetEraser)」シリーズでは、消去方式はNISTやDoDなどの上書き方式に加え、SSDに最適な各種コマンド消去も実行でき、様々なお客様のご要望に応じられる方式が揃っています。
 接続規格ではSATAとSASの両方に標準対応し、マウンタの金具付のまま設置できる、サーバ用HDDの消去に便利な「GT」モデルと、ノートPCを主体に近年普及した接続規格M.2のNVMeとSATAの両方に標準対応する「GM」モデルがあり、様々なIT資産のデータ消去需要に応えられます。タッチパネルの操作によりどなたでも直感的に操作でき、ダンプ表示により消去が出来ている(データが書き変わっている)ことを目で見て確認することも可能です。
 また、時間を要するHDDのデータ消去には多数のHDDを同時に消去したいところです。「GT」は最大8台を同時消去可能ですが、更に多くの同時消去を行いたい方には最大16台の同時消去が可能な「MT」モデルをご用意しております。このモデルはタッチパネルではないため、操作や表示機能はGTに及びませんが、16台を同時に処理できる装置をサーバラック内に収められるサイズにしているのでサーバ室内での夜間稼働も行え、夜間も含めた最大効率でデータ消去を進めることができます。
 消去が完了した媒体から取り外して次の媒体に入れ替えて消去を開始できる「非同期消去」機能を有しておりますので、容量違いやモデル違いで消去時間に差が出る場合にも遅い媒体を待つことなく効率良く消去を進めていくことが可能です。
 全てのモデル共通で消去結果のログは自動で保存され、接続したUSBメモリ内に出力が可能です。「GT」と「GM」では装置単独で消去証明書のPDFを発行し、その場で依頼者へ納品することも可能となっています。

記憶媒体の廃棄処理を便利にする専用装置の導入をご検討ください

 以上のような専用の装置を使うことで、記憶媒体の破壊やデータ消去がより効率良く安全確実に行っていただけることがお分かりいただけましたでしょうか。
 LCMサービスの廃棄処理にもご活用いただける、記憶媒体の破壊用/データ消去用の専用装置をぜひ導入ご検討ください。

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